こんにちは元不登校の母でカウンセラーのこころです!
「子供が学校に行きたくないと言い出した。」「休みがちだ」とお悩みなのではないでしょうか。
今回の記事では、行き渋りだした時のコツや不安を解消するための知識を徹底解説します!
この記事はこんな人におすすめ!
- どうやったら学校に行ってくれるのかしりたい
- 行きたくない原因がわからない。
- どんな対応をすればいいのかわからない
行き渋り時期に親が出来ることについて詳しく理解できるよう、まとめました。
記事後半では登校できるようになった場合と、このまま完全不登校になった場合にすぐにやるべきことをお話しています。きっとこれからのあなたのお役に立てることでしょう。
「このまま完全に不登校になって欲しくない!」そんな方は、ぜひこの記事で学校に行きたくないと言われた時の対応方法や必要な考え方を確認してみてください!
文部科学省の「学校基本調査」
ココにも心が軽くなるヒントあります。
不登校の相談先と選び方
こんにちは、こころです。 子どもが不登校になり「どこに相談したらいいの?」「誰に相談したらいいの?」「辛く苦しい」「誰かに話しを聞いて欲しい」と、悩んではいませんか? 今回の記事では、不登校の主な相談 ...
続きを見る
【中学生】朝起きないのには原因がある!不登校になる前に対処せよ
中学生の親の中には「子供が朝起きなくて困っている」「起こさないと子供が起きない」「目覚まし時計がなっても気づかない」といった悩みを抱えている人が多いと思います。
そんな人に向けて、今回は中学生はなぜ朝起きないのか?どうしたら起きるようになるのか?について解説します!
続きを見る
行きたくない原因は何なのか?
なぜ子供は学校に行きたくないと言い出したのか?原因について知っておきましょう。
行き渋り出した理由は子供ひとりひとり違います。また原因は一つではなく、いろいろな要因が重なっていることがほとんどなんです。実は子ども自身も原因がわかっていない場合もあるのですよ!
そして自信と自己肯定感が小さくなり、学校に行けなくなってしまったのです。
要因と傾向を知れば原因がわかるかも?
さて、ここでは不登校の主な要因と傾向について詳しくみていきましょう。
主な原因
学校
- 勉強についていけない
- 成績が思うようにいかない
- 友達や先生先輩などとの人間関係がうまくいかない
- 進路に対する不安や悩み
家庭
- 親子関係がうまくいっていない
- 夫婦関係がうまくいっていない
- 生活環境の変化でストレス(両親の離婚や再婚など)
不登校に強い影響を与えているのは家庭生活です
いじめ
- 友達や先輩などからのいじめ
発達障害や特性、病気
- 学校の勉強についていけない
- 周囲の人とのコミュニケーションがうまく取れない
- 学校が楽しくない
- 行きづらい
- いじめを受けている
学年別
年齢によりとくに多い傾向を見ていきましょう。
各学年や年齢によってはっきりと区別ができるものではありませんが、このような年齢に特に多い傾向です。必ずすべての傾向が現れるわけではありません。
完全不登校にならないために今日からできる対応方法と言葉がけ
欠席が多くなってくると「このままずっと登校できなくなるのではないか?」と不安が大きくなってくると思います。
しかし今の時点で出来る対策はあります。そのことについて見ていきましょう。
これ以上お休みを増やさないためにどうしたらいいの?
子供の気持ちに寄り添い、心を癒してあげる。ストレスを減らしてあげる事です。
具体的な対応方法と言葉がけについて詳しく見ていきましょう。
1.気持ちを受け止める。
一番にするべきことは、子供の気持ちを一度しっかり言葉にして受け止めてあげることです。子どもを受容し、共感すればいいでしょう。
子供が「行きたくない」「休みたい」と言い出した。そんな時に伝えるべき言葉は「行きたくないんだね。」「お休みしたいんだね」などと子供の気持ちを言葉にしてあげることです。
そうすることにより子供は親に気持ちを受け入れてもらえた、わかってもらえたと安心するのです。
ですからまずは子供の気持ちをオウム返しでもいいので言葉にしてみましょう。
受容
違い比較辞典
「受容」とは、ありのまま「受け入れる」ことであり、主に人の存在や意見、感情などを認めて尊重する場合に使用される言葉である
共感
言葉の違いがわかる読み物
「相手の気持ち(感情)に寄り添って、自分もその気持ちを同じように感じようとすること」や「自分も相手と同じような感情を感じていることを率直な言葉・態度で伝えること」
2.話し合う
登校できるようになる子もいます。「どうしたら学校に行けるのか?」子どもと話し合いましょう。
- 親と一緒なら登校出来るのか?
- 途中からなら登校出来るのか?
- 不安なことを排除すれば登校出来るのか?など…
3.背中を押してみる
不登校になると登校刺激はしないほうが良いと言われていますが、休みが続くと学校に行きにくくなります。行き渋りの時期は背中を押してみることは大切です
ただし登校刺激には必要な時期とそうでない時期があり、方法も時期にによって違います。間違っってしまうと悪化する場合がありますので注意が必要です。
どんなふうに背中を押せばいいの?
スモールステップとは
初めから高い目標を設定するのではなく、目標を細分化し小さな目標の達成を積み重ねながら最終的な目標に近付いていく育成手法のこと。目標が難しく、達成するまでの道のりが長い際に導入するのが効果的、とされています。
カオナビ
参考
私が実際におこなったスモールステップはこちらです。(娘:園児)
ステップ1 靴を履くこと。
ステップ2 玄関の戸を開け外に出る事。
ステップ3 家の敷地から道路に出る事
ステップ4 お迎えのバス停まで行くこと
ステップ5 車送迎で園まで行く。駐車場に停めて5分ほど待機。
ステップ6 車送迎で園の駐車場まで行き、車から降りてみる。
ステップ7 園の玄関口まで行き、先生とあいさつ。
ステップ8 午前中の30分だけ登園
ステップ9 午前中だけ登園(お昼に帰る)
ステップ10 お昼食べてすぐに帰る
ステップ11 通常登園
※園児行き渋りの時期
小さい事を少しづつをモットーに園に行けるような対応をしてきました。
ステップを踏むうえでのルール
- ステップは基本的に1日ひとつのみ。
- 子供の意思を尊重し、子供が出来ることからやる。
- 無理矢理やらせない。
勇気や自信がない子にはとくにおススメ!
小さな目標を階段的に設定することで、安易に達成可能なものなので達成感を得られモチベーションのアップになります。ちょっとづつ子供は自信が付いてきます。勇気が出てきます。そして次も頑張ってみようかなと思えるようになるのです。
言葉がけ
子どもが「行きたくない」「休みたい」と言った時、どんな言葉をかけたらいいですか?
子どもが安心し、心が安定する言葉がけをしましょう。
言葉がけの例
朝なかなか起きない時
「疲れているのかな?」「眠いよね~」
朝の支度が遅くなった時
「時間だけど大丈夫?」「どうする?」
「行きたくない」と言い出した時
「そっかぁ、行きたくないんだね。わかったよ。」「じゃどうする?」「お休みする?」「今日は○○あるよね?楽しそうだよ~、それでも休む?」
休みたいと言われた時
「今日はお休みしたいんだね」「お休みしたいほど心が疲れちゃったんだね」「じゃ今日はお休みする?」「今日はお休みしようか!」
子供の気持ちに共感しながら、優しく、子供がどうしたいか問いかましょう。しかし、行き渋りの時期なのでそっと背中は押しましょう。
「休みたい」と言う言葉が出てきたということは「行きたくない」と言った時よりも心が疲れた状態です。ここまで頑張って登校していた証拠ですので、ここでは一旦お休みさせることを選択することも大事ですよ!
不登校になる予兆はあるものなのか? - こころのブログ (cocoro-mam.com)
今のあなたの不安を解消する為に
子どもが学校に行かなくなったことで、あなたはいろいろな不安に襲われているのではないでしょうか?
それを取り払う考え方について3つ紹介します。
義務教育なのに行ってくれない。
義務教育は学校に行かなければ法律違反だ!と思われているのではないですか?
ここで少し憲法について理解してみましょう。
第二十六条 すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。
② すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
日本国憲法
簡単に説明するとこんな感じです
①すべての国民は能力があればだれでも教育を受ける権利を持っている。
②子女とは息子や娘のこと。
「保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」とは「子供が教育を受けなければならない義務」ではなく、
「親が子供に教育を受けさせる義務」になります。
子供は教育を受ける権利を持っているだけなので放棄するのは自由です。だから不登校の子は法律違反ではないのですよ!
このまま完全に不登校になってしまうのではないか
少し休めば登校出来るようになる子と、このまま不登校になる子がいます。その違いについて見てみましょう。
私の育て方が間違ったのか?甘やかしすぎたのか?
育て方が間違ったわけではないですよ。
どんな子でも、どんな親でも不登校は起きます。ですから自分を責めすぎないでください。あなたは今まで子育てを頑張ってきたのですから。
あなた一人で頑張らなくてもい
子供の対応をひとりで行っていませんか?そして辛くなり苦しくなっていませんか?
そんな時は周りの人にも説明と協力を得ましょう
どのように協力してもらえばいいの?
子供の状態を話し、無理矢理何かをさせたりせずに子供の気持ちに寄り添った対応をお願いしましょう。
あなた一人で子供に働きかけても、周りの人が無関心だったり、子供を傷つけるような対をしていれば子供の回復はなかなか難しくなります。
周りの人も巻き込んで、子供を元気にしてあげるのがあなたの役目ですよ
《苦痛別》アプローチ法4選
こんなことで毎日憂鬱になっていませんか?
- 朝起こしても子供がなかなか起きない
- 子供の朝の支度が遅い、しないのでイライラする。
- 毎朝の学校への連絡が辛い。
もう辛いことは止めちゃいましょう。
朝起こすことをやめる
起こさないと起きないです。
やめてしまったらずっと寝ているのではないかと思うと、起こさない選択をするのは怖いです。
起こさないと起きないには、理由があるのでは?
例えば、
- 起きるのが辛い、苦しい
- 体が思うように動かない
- 病気が隠れている
ひとりひとり理由は違いますが、一般的には心理的な問題、睡眠障害、モチベーションが低い、無気力やうつ状態などがあります。
確かに起こさないとずっと寝てしまうかもしれません。しかし、上記にあげる問題が解決できれば起きられるようになります。
朝の支度が遅い事
朝の忙しい時間にダラダラしているのをみるとイライラしますよね~
今までは時間通りに支度できていた子が出来なくなった場合は起きないと同じように、理由があるのです。
例えば
- 行きたくないのに、準備が出来たら登校しないといけない。
- 時間通りに準備がおわったら、「早く学校に行きなさい」と言われるのが苦痛。
ひとりひとり理由は違いますが、一般的には学校に行く不安、抵抗感、心理的な問題、学校に対するトラウマなどがあり、支度に集中できなく時間がかかるのです。
回復して登校したいと思うようになれば以前のように準備が出来るようになります。
見て見ぬふり、あなたがやるべきことをやればいいだけです。
学校への電話連絡
毎朝の欠席や遅刻の連絡嫌ですよね~
先生にすいませんって謝ったり、うちの子だけの為に対応してもらったり。
申し訳ないと思ってしまいませんか?
毎朝、連絡することが苦痛になってきたのなら先生に相談し、あなたの楽な連絡方法に変えてもらいましょう。
例えば
- メールやLINEにする。
- 欠席する日は連絡しない。
- 遅刻で行くときだけ伝える。
- 「今から行きます」って時は電話する。
不登校の親御さんから聞いた話では「朝〇時までかならず電話で連絡ください!」って先生もおられるらしいです。
でもね、親まで心が病んでしまったら子供を回復させるのは難しいです。ですから、毎朝苦痛だということを学校に伝えましょう。担任の先生がダメなら、学年主任、教頭、校長でもいいのではないですか?
送迎や付き添い登校
学校に行って欲しいから毎日の送り迎えや、一緒に登校して頑張っている。でもそろそろ限界。毎日辛いのではないですか?
苦しくなってきた、時間がない、仕事をこれ以上休めないのなら自分が出来る範囲で行いましょう。やめてもいいのですよ。
あなたの苦痛を取り除くと、好転反応が出てくるのです。
登校できるようになったなら、これやらないとまた行き渋る‼
これからも子どもに寄り添うこと
うるさく言わない。
また休みたいと言ったら、受け入れてあげる。
登校できるようになったということは、エネルギーが少し増えたのでしょう。しかし満タンになるまではまだかもしれません。ですから、これからも子供の気持ちを大切に受容し共感しましょう。
完全不登校になってしまったなら、すぐに行動すべきこと
不登校の知識をつける
完全に不登校になったのなら、ここからはゆっくりと子供を回復させていかなければなりません。そのためにはあなたがどんな対応をしていけばいいのかを知ることです。
ただ見守るだけでは不登校は終わりません。あなたや周りの働きかけによってこどもは元気になっていくのです。
専門家に相談する
これ以上問題が出てくる前に出来るだけ早く相談することです。
一人で悩んでも早期解決はしません。まずは誰かに相談しましょう。
私が推奨するのは学校の先生でも家族でもありません。不登校を知っている専門家。もしくはそういった行政機関。
最初は学校の先生に相談しても良いでしょう。しかしそこから専門的な事を相談できる方や機関を紹介してもらうことです。うまくいくと言われている対応方法を専門家は知っていますよ。
逆に先生や家族などは不登校対応が初めてだったり、不登校を知らないので間違ったアドバイスをしてしまう恐れがあります。間違った対応をしてしまうと完全不登校になってしまったり、今以上に子供の心を傷つけてしまいます。
専門家と言っても誰に?どこに連絡すればいいの?
市町村や学校に聞いてみるといいですよ。
もしくは私も不登校の親専門のカウンセリングや相談を受けていますので私にご相談下されば初期対応からご相談承ります。
まとめ
今回は子供が学校に行きたくないと言ったらどのように対処すればいいのかについて解説しました。
以下、今回の内容のおさらいです。
「学校に行きたくない」欠席が増えてきたのなら子供に寄り添った行動をすればいいのです。そうすれば子供の心は少しづつ回復してきます。